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状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加価格: 2,520円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:8 学習するとはどういうことなのか。まずは学校教育での学習が思い起こされるが、その場合、学習はあくまでも個人の中で起こっている認識論的な問題として捉えられがちだった。だが、学習に関する過去の説明は、学習が本来持っている社会的な特性を無視してきたと著者は指摘する。そこで、学習とそれが引き起こしている社会的状況との関係に焦点を当て、新たな学習観を提示したのが本書だ。 著者は学習の新たな概念を明らかにする試みの中で、「学習とは社会的実践の統合的かつそれと不可分の側面であるという考え方」に到達したという。その新しい考え方を“正統的周辺参加”という標語で捉えた。その正統的周辺参加による学習 |
コミュニティ・オブ・プラクティス―ナレッジ社会の新たな知識形態の実践 (Harvard Business School Press)価格: 2,940円 レビュー評価:4.5 レビュー数:7 基本的に仕事における必要な情報は「社内」にしか存在しないような気がします.つまり,書籍・雑誌やインターネットで公開されている情報よりも,イントラネット(大袈裟に言えばナレッジ・マネジメント・システム)で公開されている情報や,社内の知人に直接あるいはmail・電話で得られる情報の方が,仕事において役に立った気がします.
本書では,如何に必要な情報を迅速かつ簡単に得るための仕組である「コミュニティ・オブ・プラクティス」が提唱されています.「ナレッジ・マネジメント」の本は研究者による「こうすればうまくいくんじゃない?」的な机上の空論が多いのが現状です.しかし,本書の著者( |
聖パウロ (文庫クセジュ)価格: 1,103円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 文庫クセジュに収められたコンパクトなパウロの解説書。平易に書かれてはいるが、凡庸な一冊ではなく何度も読み返す価値があります。ルカの使徒行伝を通読したあと、文中指摘のあるパウロ書簡の該当箇所も(書簡全文を読むにこしたことありませんが)丹念にあたりながら、本書を読み進めれば、ほぼパウロの全貌がつかめるのではないでしょうか。
彼の伝導活動が大成功をおさめたわけではないこと、『行伝』の著者は、パウロの書簡も読んでいないふしがあり、著述の目的がパウロの名声を擁護することにあったため慎重に読む必要があること、パウロの敵は、ユダヤ人やユダヤ的キリスト教徒のみでなく(ユダヤ教徒 |